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中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典

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中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典
中国の習近平総書記(中央)、北朝鮮の金正恩総書記(中央右)、ロシアのプーチン大統領(中央左)
現地名 紀念中國人民抗日戰爭暨世界反法西斯戰爭勝利80周年大會
英語名2025 China Victory Day Parade
日付2025年9月3日 (対日戦勝記念日)
場所北京天安門広場
テーマ第二次世界大戦中国戦線における中国の勝利から80周年を記念する式典
主催者中国共産党
関係者習近平党総書記

中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典(ちゅうごくじんみんこうにちせんそう・せかいはんファシズムせんそうしょうり80しゅうねんきねんしきてん、中国語: 紀念中國人民抗日戰爭暨世界反法西斯戰爭勝利80周年大會)は、日中戦争(中国人民抗日戦争)および第二次世界大戦中国戦線[注 1]における中国[注 2]の勝利から、2025年に80年目を迎えることを記念して行われた式典。2015年に行われた中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典に続く行事となった[1][2][3]

閲兵式

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ウィキソースのロゴ 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:習近平の中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年記念式典での演説

主な出席者

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  中華人民共和国
  国家元首または政府首脳が出席した国
  国会議長または政府副首相が出席した国
  政府高官が出席した国
  現職の代表は欠席した国

中国共産党の指導部

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国家元首および政府首脳

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元政府要人

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以下は、いずれも政府代表としてではなく、個人として出席した者である。

香港・マカオ・台湾関係者

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諸外国の反応

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2025年9月2日、ドナルド・トランプ大統領は軍事パレードを受けてTruth Socialで「大いに疑問なのは、中国の自由を敵対的な侵略者から守るために米国が膨大な支援を支払い、血を流したことに関して、習総書記が触れるかどうかだ。中国が勝利する上で犠牲となった多くのアメリカ人に敬意が払われ、記憶されるべきだ。習総書記と素晴らしい中国国民が、偉大でいつまでも残る日を過ごせますように。米国に対して共謀している、ウラジーミル・プーチン大統領と金正恩総書記に心からの挨拶をお伝えください」と投稿した[11][12]。また、9月3日には「美しい式典だった。非常に見事だった」としつつ「習主席は私の友人だが、中国を大いに助けた米国に言及すべきだった」と述べた[13]

2025年9月4日、ロバート・オブライエン国家安全保障問題担当大統領補佐官は、中国が抗日戦争勝利80年を記念した式典を開いたことについて、「日本を打ち破ったのを祝うべきなのは台湾であり、中国共産党ではない」と語った[14]

不老不死に関する会話

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ともに72歳のジェロントクラートであるプーチン大統領と習近平党総書記が各国首脳を連れて天安門楼上に向かう途中、不老不死臓器移植について語り合ってるところをホットマイクが拾って世界中で生中継される事件が発生した[15][16]。会話の中でプーチン大統領はバイオテクノロジーについて語り、「人間の臓器は移植され続け、ますます人々は若返るだろう」と語った。習総書記はプーチン大統領に対し、人類の平均寿命が150歳に達する超高齢化の可能性が予測されていること、そして70歳は過去に比べて若くなっていることについて語った。プーチンは夕方の記者会見でロシアメディアに対し、この会話を習近平と話していたことを認めた[17]。その後、中国政府はこの報道を検閲し、ロイターなどメディア各社に削除を命じた[18]

脚注

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注釈

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  1. ^ 中国語表記では「中国戦区」とも。
  2. ^ 当時の中国の政権は国民党の中華民国であり、中国共産党国共合作のもとその一部として世界大戦を戦った。国連における中国の代表権は国共内戦に敗れ台湾に撤退した国民党の中華民国が保持していたが、1971年10月25日に採択された第26回国際連合総会2758号決議で中華人民共和国は中国代表権を取得、国連においても中華民国の継承国家となった。

出典

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  1. ^ 中国、9月3日に軍事パレード-プーチン氏を招待と習氏”. Bloomberg (2025年6月5日). 2025年6月12日閲覧。
  2. ^ 「中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年記念活動」のロゴが発表”. 人民網 (2025年5月13日). 2025年6月12日閲覧。
  3. ^ プーチン氏、中国の抗日戦勝80年式典に出席へ 習氏もロシア式典に”. 朝日新聞 (2025年2月10日). 2025年6月12日閲覧。
  4. ^ インドネシア大統領が一転、中国訪問 「強い要請」で抗日戦勝式典出席”. 日本経済新聞 (2025年9月3日). 2025年9月3日閲覧。
  5. ^ 鳩山由紀夫元首相、習近平主席の出迎え受ける 中国・抗日80年行事の会場に到着”. 産経新聞 (2025年9月3日). 2025年9月3日閲覧。
  6. ^ Ramos, Mauro (2025年8月28日). “Dilma Rousseff e Celso Amorim estarão em próximo grande desfile militar em Pequim” (ポルトガル語). Brasil de Fato. https://www.brasildefato.com.br/2025/08/28/dilma-amorim-desfile-militar-pequim-china/ 2025年9月3日閲覧。 
  7. ^ Kim Jong Un to join Putin at Chinese military parade” (2025年8月29日). 2025年9月3日閲覧。
  8. ^ a b Andrew, Carr on the guest list for Beijing parade” (2025年8月29日). 2025年9月3日閲覧。
  9. ^ Putin and Kim to join Xi at the parade” (2025年8月28日). 2025年8月28日閲覧。
  10. ^ a b c d 李宛秦. “九三閱兵明登場 台灣政壇出席名單一次看|東森新聞” (中国語). 東森新聞. 2025年9月3日閲覧。
  11. ^ China’s Xi oversees massive military parade with Putin, Kim in attendance”. アルジャジーラ (2025年9月3日). 2025年9月7日閲覧。
  12. ^ トランプ氏が中国軍事パレードに皮肉込めSNS 「心からよろしく」”. 朝日新聞 (2025年9月3日). 2025年9月7日閲覧。
  13. ^ Trump says China should have mentioned US during 'beautiful ceremony'”. ロイター (2025年9月3日). 2025年9月7日閲覧。
  14. ^ 日本を破ったのは「中国共産党ではない」=オブライエン米元大統領補佐官/台湾(中央社フォーカス台湾) - Yahoo!ニュース
  15. ^ 中ロ首脳の「不老不死」談義、マイクが拾う 「長生きするほど若く」”. ロイター (2025年9月4日). 2025年9月7日閲覧。
  16. ^ 中国とロシア、二大独裁国家の指導者が欲するのは「不死」? 世界中に生中継された会話内容とは”. ニューズウィーク (2025年9月4日). 2025年9月7日閲覧。
  17. ^ 习近平和普京谈及器官移植与"长生不老"” (中国語). The New York Times (2025年9月4日). 2025年9月7日閲覧。
  18. ^ “Reuters withdraws Xi, Putin longevity video after China state TV pulls legal permission to use it”. Reuters. (2025年9月6日). https://www.reuters.com/business/media-telecom/reuters-withdraws-xi-putin-longevity-video-after-china-state-tv-pulls-legal-2025-09-06/ 2025年9月7日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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