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伊福部昭のモチーフによる讃

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伊福部昭のモチーフによる讃』(いふくべあきらのモチーフによるさん)は、作曲家伊福部昭のために1988年に作曲された管弦楽曲集で、9人の弟子たちによる9曲からなる。『伊福部昭・讃 : 9人の弟子達がそれぞれ贈る[1]、『9人の門弟が贈る<伊福部昭のモチーフによる「讃」>』[2]などとも表記される。

作曲の経緯

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伊福部昭は1987年、勲三等瑞宝章を受章した[2]。これを讃える祝賀演奏会が1988年2月27日にサントリーホールで開催され、伊福部の弟子9人が師を讃える管弦楽曲をそれぞれ作曲し、献呈した[3]。初演プログラムには、9人の作曲家によるそれぞれの曲の解説が掲載されている[2]

構成

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9曲のタイトルと作曲者は次の通り[1][注釈 1]

編成

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全曲に共通の編成は、フルートオーボエクラリネットファゴットホルン2、トランペットティンパニピアノ、弦5部。原田作品には2番ピアノが任意で加わり、三木作品にはフルートの代わりにピッコロが、また打楽器に当り鉦が加わる[4]

初演

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1988年2月27日、サントリーホール小ホールにて、石井眞木指揮、新星日本交響楽団有志[3]

楽譜

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自筆スコアの複製が東京音楽大学付属図書館に所蔵されている[1]

脚注

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注釈

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  1. ^ 2004年の伊福部昭文化功労者顕彰お祝いコンサートでの曲順は、同プログラムによると、芥川→池野→石井→今井→原田→松村→眞鍋→三木→黛、であった。

脚注

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  1. ^ a b c 伊福部昭・讃 : 9人の弟子達がそれぞれ贈る”. opac.tokyo-ondai-lib.jp. 2025年4月13日閲覧。
  2. ^ a b c 伊福部昭文化功労者顕彰お祝いコンサート(演奏会プログラム)』伊福部昭・文化功労者顕彰お祝いコンサート実行委員会、2004年2月1日、11-12頁http://www.nipponica.jp/concert/concert_history.htm#0062025年4月13日閲覧 
  3. ^ a b 伊福部先生の叙勲を祝う会”. サントリーホール (1988年2月27日). 2025年4月12日閲覧。
  4. ^ パート譜記載データによる。