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切磋琢磨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

切磋琢磨(せっさたくま)とは、故事成語四字熟語の1つ。

概要

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元々は『詩経』の風・淇奥(きいく)篇で用いられた表現であり、武公の自己研鑽ぶりを表現したもの[1]

有匪君子,如切如磋,如琢如磨。

(書き下し) 匪(ひ)たる君子有り、切(せつ)するが如く 磋(さ)するが如く、琢(たく)するが如く 磨(ま)するが如し。
(現代語訳) 切するように、磋するように、琢するように、磨するように、(自己研鑽に励む)優れた君子がいた。

— 『詩経風・淇奥

切・磋・琢・磨とは、元来はそれぞれが材料を加工する作業の事を表す表現であり、

  • 「切」とはを切って加工する作業。
  • 「磋」とは象牙をといで加工する作業。
  • 「琢」とは(ぎょく)を打って加工する作業。
  • 「磨」とはを磨いて加工する作業。

という意味である[1]。それが上記の『詩経』の用法から、「自己研鑽」を意味するようになり、 学問や道徳、また技芸などをみがき上げることを意味する語ともなった[2]

用法

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多くは研鑽を積むことで将来へ繋がる基盤を作ることができることを意味する[2]

日本語でも好んで用いられる四字熟語であり、特に「琢磨(たくま)」は男性名としてもよく用いられる[要出典]

脚注

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参考文献

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  • 三省堂編修所 編『新明解四字熟語辞典』(第2版)三省堂、2013年7月。ISBN 978-4-385-13622-6 

関連項目

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