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大山日出男

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大山 日出男
生誕 (1956-09-28) 1956年9月28日(68歳)
出身地 日本の旗 日本 福岡県博多
ジャンル ジャズ
職業 演奏家
担当楽器 アルト・サックス
活動期間 1979年 -
公式サイト https://www.oyamahideo.com/

大山 日出男(おおやま ひでお、1956年9月28日 - )は、日本ジャズアルトサクソフォーン奏者[1]。福岡県博多出身[1]

略歴

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ジャズのクラリネット奏者ベニー・グッドマン鈴木章治を愛聴する父の影響で、11歳のときにクラリネットを始め、高校のブラスバンド入部後にアルト・サックスを始め、福岡市内のジャズ喫茶でジャズのレコードを多く聴く[1]。「音楽家の道を進もうと決意」し、東京芸術大学音楽学部器楽科サキソフォーン専攻科に進学する[1]キャバレーのバンドでの演奏から始め、チャーリー石黒と東京パンチョスやダン池田とニューブリードに所属して演奏技術向上に励み、1982年に渡米してジャズ演奏の研鑽を続け[1]、日本に帰国後1983年に岡本章夫とゲイスターズに入団し、その後1986年に原信夫とシャープス&フラッツに入団した[1]。1986年にはリーダーとして4人編成のジャズ・グループを結成した[1]

作品

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1998年7月に初リーダー・アルバム『アーバン・スィート』がキングレコードのPaddle Wheelレーベルから発売された[2]。メンバーは大山のアルトサクソフォーンの他にピアノ元岡一英、ベース上村信、ドラムス井川晃の4人で、主流派のモダン・ジャズ様式で演奏されている[3]

リーダー・アルバムの他にジャズピアニスト明田川荘之(あけたがわ しょうじ)が主宰する音盤レーベルであるメタ花巻アケタから2019年3月に発売された、ドラムス奏者マイク・レズニコフ名義の4人編成による2017年に録音されたアルバム『MIKE'S JAZZ QUARTET / NOSTALGIA IN TIMES SQUARE』にアルトサクソフォーン奏者として参加した[4]。タイトル曲としてチャールズ・ミンガス作曲「Nostalgia in Times Square」[5]がアルバム冒頭に収録されている[4]

リーダー・アルバム一覧

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発売年 タイトル レーベル
1st 1998年 アーバン・スィート[2][6] キングレコード (Paddle Wheel)
2nd 2000年 ワンス・アイ・ラブド〜ライブ・イン尾道[7] ナチュラルサウンド
3rd 2001年 アジアン・モダニズム[8][9] ピー・エス・シー
4th 2002年 シルバー・ロード[10]
5th 2005年 ソウル・アイズ[11] H&H Lab
6th 2007年 QUARTET[12] スキップレコード
7th 2019年 STUDY IN BLUE[13] Anturtle Dede

主な執筆

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著書

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  • 『ジャズボイスの研究 JAZZ VOICE Study in Blue』アルソ出版、2013年。ISBN 978-4873122809
  • 『ピアノ伴奏で吹くアルト・サックス:ジャズ・スタンダード編』リットーミュージック、2013年。ISBN 978-4845622894
  • 『ピアノ伴奏で吹くアルト・サックス:ジャズ史に残る名盤トリビュート編』リットーミュージック、2016年。ISBN 978-4845627981
  • 『3年後、確実にジャズ・サックスが吹ける練習法』リットーミュージック、2020年。ISBN 978-4845634705

雑誌掲載

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  • 「楽器別JAZZマスター事典 アルト・サックスに強くなる」『Swing Journal』1998年7月号、スイングジャーナル社[14]
  • 『THE SAX』アルソ出版 - ジャズ講座連載を10年ほど継続。「現代的なアドリブに不可欠なペンタトニック・スケールに関しての講座」[10]などを連載した。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g New Faces 大山日出男 (as) キャバレー修行で腕を磨いた苦労人が遂にデビュー」『Swing Journal』1998年8月号、100頁。
  2. ^ a b 小川隆夫アーバン・スィート/大山日出男 遅咲きの実力派が世に問う入魂のデビュー作」『Swing Journal』1998年8月号、141頁。
  3. ^ 大山日出男 / アーバン・スイート[廃盤]ミニ・レビュー」『CDジャーナル』。2025年5月2日閲覧。
  4. ^ a b MIKE'S JAZZ QUARTET / NOSTALGIA IN TIMES SQUARE」『CDジャーナル』。2025年5月2日閲覧。
  5. ^ チャールズ・ミンガスの演奏はアルバム『Jazz Portraits: Mingus in Wonderland』に収録されている。
  6. ^ 悠雅彦 評「アーバン・スィート」「CDジャーナル・レビュー」1998年8月号。「メディア掲載レビュー」amazon.com. 2025年5月1日閲覧。
  7. ^ 今月の新譜リスト」『Swing Journal』2000年9月号、150頁。
  8. ^ アジアン・モダニズム」billboard JAPAN. 2025年5月2日閲覧。
  9. ^ 鷲頭毅志人 評「アジアン・モダニズム」「CDジャーナル・レビュー」2001年10月号。「メディア掲載レビュー」amazon.com. 2025年5月1日閲覧。
  10. ^ a b 大山 日出男」飯田ジャズスクール。2025年5月2日、5月5日閲覧。
  11. ^ 大山日出男」『THE SAX ONLINE』アルソ出版。2025年5月2日閲覧。
  12. ^ QUARTET / カルテットディスクユニオン。2025年5月2日閲覧。
  13. ^ "「STUDY IN BLUE」大山日出男QUARTET"『THE SAX ONLINE』アルソ出版。2025年5月2日閲覧。
  14. ^ 『Swing Journal』1998年7月号、スイングジャーナル社、76-81頁。

外部リンク

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