コンテンツにスキップ

暗黒街の弾痕 (1961年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
暗黒街の弾痕
監督 岡本喜八
脚本 関沢新一
製作 田中友幸
出演者 加山雄三
佐藤允
三橋達也
音楽 佐藤勝
撮影 小泉福造
製作会社 東宝
公開 日本の旗 1961年1月3日[1]
上映時間 73分[1]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 暗黒街の対決
次作 暗黒街撃滅命令
テンプレートを表示

暗黒街の弾痕』(あんこくがいのだんこん)は岡本喜八監督、加山雄三主演の1961年製作の日本映画。「暗黒街」シリーズ第4作。

ストーリー

[編集]

山間の峠「三角峠」で高性能エンジンを試していた草鹿一郎が、飛び出してきたダンプカーに激突し崖下に転落した。

捕鯨砲練習所の指導員を務める弟の草鹿次郎はエンジン開発技師の小松静夫から兄の急死の報せと「兄の死は事故ではなく産業スパイの仕業ではないか」という情報を得る。

産業スパイ。産業界から新たなアイデアを盗み、それから莫大な利益を得ようとする新しい悪の組織。

次郎は歓楽街のバーで大学時代の友人須藤健と再会した。健はインチキ週刊誌と悪質トップ屋を兼業しており、次郎の調査に協力する。

健は「あらゆる悪事に手を染めている」と噂される互栄経済研究所の所長大鳥勇策とマルサンビル小路に関する暴力団能中組の不正の実態を追っていた。

運転手の房州が秘密を握っていると考えられたが、その夜房州は何者かによって殺されてしまった。

健は房州の死は三角峠の事件に関係があると見て大鳥をゆするが鳳は動じなかった。

次郎はコマツモータースで設計図を買収しようとした会社の中に互栄経済の名前を見つけた。次郎は互栄経済を訪ねるが、互栄経済の経済顧問・前川に追い払われ、さらには殺し屋に命まで狙われる。

殺し屋を締め上げた次郎は大鳥が秘密裏に経営するナイトクラブ「パロゾン」に乗り込む。支配人の志満明と能中らに追いつめられあわやというところで健と東刑事に助けられた。

不可解の事件の連続で兄の死が他殺であると確信した次郎は、再び「パロゾン」に乗り込み志満と対決する。しかしそこでクラブの女歌手からボスは大鳥だと知らされる。

憤然となって互栄に向かう次郎だが、なぜか健は次郎を妨害する。健の行動に釈然としない次郎は健を思い出の球場に連れて行き彼の態度を責める。

その時ふたりに突如として殺し屋が襲い掛かる。協力して殺し屋を捕らえたふたりは、殺し屋の口から一郎は前川と志満によって殺されたことを知る。例のダンプカーの運転手は房州だった。

ふたりは前川と志満を追うが逆に捕らえられてしまう。そこで次郎は大鳥も拉致されているのを目撃する。

香港の国際的産業スパイ組織から電話がかかってきた。電話口に出たのは「パロゾン」の女歌手だった。彼らはとうとうエンジンの設計図をなんとしてでも奪えと命じてきた。

志満と前川はコマツモータースにダイナマイトを投げ込み、倉庫から設計図を盗み出して羽田空港から香港への逃亡を図る。

健と次郎は元弟分の三木に助けられて地下室を脱出。健の愛人トミから情報を得たふたりは羽田に急行する。小松から急報を得た東刑事も警官隊を率いて羽田に急行する。

志満と前川はマルサンビルの工事現場に逃げ込む。健と次郎は志満と前川に銃撃され負傷する。しかしそこに東刑事たちが現れ工事現場を包囲した。志満たちの逮捕は時間の問題だ。

キャスト

[編集]

※以下ノンクレジット出演者

スタッフ

[編集]

挿入歌

[編集]

『誰も知らない』

同時上映

[編集]

大坂城物語

脚注

[編集]
  1. ^ a b 中島春雄「作品紹介および解説」『怪獣人生 元祖ゴジラ俳優・中島春雄』洋泉社、2010年7月31日、355頁。ISBN 978-4-86248-589-2 

外部リンク

[編集]