洞窟の礼拝堂に巡礼者のいる山の風景
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| ドイツ語: Berglandschaft mit Pilgern an einer Grotte 英語: Mountain Landscape with Pilgrims in a Grotto Chapel | |
| 作者 | ヨース・デ・モンペル、ヤン・ブリューゲル (父) |
|---|---|
| 製作年 | 1600-1610年 |
| 種類 | 板上に油彩 |
| 寸法 | 56 cm × 80 cm (22 in × 31 in) |
| 所蔵 | リヒテンシュタイン美術館、ウィーン |
『洞窟の礼拝堂に巡礼者のいる山の風景』(どうくつのれいはいどうにじゅんれいしゃのいるやまのふうけい、独: Berglandschaft mit Pilgern an einer Grotte、英: Mountain Landscape with Pilgrims in a Grotto Chapel)、または『洞窟の前の隠遁者』(どうくつのまえのいんとんしゃ、独: Ein Eremit vor einer Grotte、英: A Hermit before a Grotto)は、17世紀フランドル・バロック期の画家ヨース・デ・モンペルとヤン・ブリューゲル (父) が板上に油彩で制作した絵画である。1600-1610年に描かれた[1]。現在、ウィーンのリヒテンシュタイン美術館に所蔵されている[1]。
作品
[編集]絵画の焦点となっているのは、洞窟のモティーフである。洞窟は、フランドルの風景画において繰り返し描かれる主題の1つである。デ・モンペルが洞窟を描いた多くの作品は、今日まで現存している。それらは、コルネリス・ファン・ダーレムが人気のあるものとした潮流に由来する[1]。
デ・モンペルの洞窟は、羊飼い、修道士、聖人たちが隠遁する場所、またはギリシア神話の人物たちが出会う場所となっている。本作の洞窟は、巡礼者たちがしばらく滞在し、祈りを捧げる避難所としての役割を持っている[1]。
デ・モンペルはしばしば、人物の描写をほかの画家たち、とりわけヤン・ブリューゲル (父) に委ねた[2]。本作の人物も、ブリューゲルにより描かれている[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e “Jan Brueghel the Elder - Mountain Landscape with Pilgrims in a Grotto Chapel”. リヒテンシュタイン美術館公式サイト (英語). 2020年9月27日閲覧。
- ^ “Market and Washing Place in Flanders”. プラド美術館公式サイト (英語). 2020年9月22日閲覧。